腐女子的萌え映画のススメ

男同士の友情、恋愛、信頼関係にときめく乙女の為の、萌える映画を語るブログ。 映画だけでなく、舞台・小説・漫画などの感想も書いていきます。

 

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「探偵スルース」&「スルース 【探偵】」


Category: 映画 サスペンス   Tags: ---

(※1972年版は現在DVDが出ていません)

<あらすじ>
著名な推理小説家アンドリューは、妻マーゲリットの愛人であるマイロを郊外にある自宅に呼び寄せた。
彼女と結婚したいというマイロに、アンドリューは、自分の宝石を盗まないかと持ちかける。
盗んだ宝石を売る手はずを整えてあり、アンドリューはその保険金を手に入れ愛人ティアと一緒になるつもりだという話にそれを受けることにしたマイロは、アンドリューの「完璧な盗みのようすを作らなければならない」という指示の元、推理小説ばりの派手な泥棒の準備をはじめるが…。



この作品、1972年版とリメイクの2007年版の2種類あります。
よって、その二つを総括した感想と、比較を分けて紹介したいと思います。
(あとときどき劇団四季でも上演しています)
<舞台について>
以前レビューした「笑の大学」もそうですが、こちらも元が舞台劇のため、基本的に2人の役者だけで展開し、場所も家の中。
そんな状況だからか、まずこのアンドリュー邸が大きな鍵になっています。
2つの版ともこの舞台となる「アンドリュー邸」が異なっていて面白いです。

・1972年版
いかにも「古き良き英国の豪邸」というイメージで目に幸せです。
まず印象的なのは家の中のあちこちに置かれた怪しげな装飾品たち。推理小説家の偏屈な趣味といったところでしょうか、不気味に笑うおもちゃたちが物語の雰囲気作りに役立っています。(個人的にはこっちの方が好きです)

スルース2

・2007年版
超近代的ハウス。
1972年は装飾品てんこもりだったのに対し、こっちは「本当に人が住んでるの…?」と疑いたくなるほど物がなく、どこかの美術館のような印象。
近代的なオブジェや照明が物語に近未来のような、どこか別世界、心情をそのまま表現したような独特の雰囲気を演出しています。

Sleuth1.jpg


<感想>
物語は、ひとりの女を巡って現夫と愛人(結婚予定)という実に微妙な関係のふたりの関係を描いています。
マーゲリット自体がまったく登場しないせいか、ふたりのいわゆるホモ・ソーシャル的な関係がぐっとクローズアップされており、緊張感と冗談の混ざり合ったやりとりが萌えどころ。
もちろん、ふたりとも本気で仲がよいわけもなく、徐々に話は不穏な様相を帯びてきますが、そのどんでん返しとそれを支える二人の演技が見所です。


ちなみにホモ・ソーシャルとは下記のような内容です。
「二人の男が同じ一人の女を愛している時、いつもその二人の男は、自分たちの欲望の対象だと思っている当の女のことを気にかける以上に、はるかに互いが互いを気にかけている」
(イヴ・K・セジウィック 『男同士の絆―イギリス文学とホモソーシャルな欲望』)

ちなみにこの本、分厚くて内容が濃いので読むのが大変かもしれませんが、やおい萌え文化を考えるうえにぜひお勧めしたい一冊です。ここに書かれている関係がそうだとは限りませんが、同性愛とはまた別のきわどい絆こそ、やおい萌えを読み解くの重要なポイントなのではないかと思います。(だいぶ前に読んだのでうろ覚えですが…)
この本が主に扱っているのは英国文学ですが、そういえばこの映画も英国ものですね。



<総括>
・1972年版
欠点は、とにかく長いこと。
2時間超あります。やはりずっと似たような場所でだらだら展開されるのでどうしても飽きやすい。

・2007年版
上に比べて短くテンポよく進みますが、舞台が生活感のない近未来風の家のためか、演出のためか、現実味がないというか、SF?みたいな印象を受けます。好みの問題でしょうが、個人的には場面設定は1972年の方が好きです。
ただ、ジュード・ロウ演じるマイロがやたらエロいことや、ネタバレにつき詳しくは伏せますが一部ホモ・ソーシャルを通り越してただのホモ・セクシャル展開が始まるので、このブログ的には万々歳です。

20110918_2085183.jpg

総括すると、1972年版は燃え、2007年版は萌え。
って感じでしょうか。(あくまでイメージですが)
例えば最初の宝石泥棒の準備については、
1972年版は、ごっこ遊びを楽しむようにコミカルに(だがそれゆえに不穏に)展開してゆくのに対し、
2007年版は、のっけからぴりぴりしていて食うか食われるか、な雰囲気と対照的です。


ストーリー的には、個人的に最後はもう一回くらいどんでん返しがあってもよかったかなあと思ったり…。
うーん、そこで終わるの?とどっちも思いました。


<余談>
1972年版でマイロを演じるマイケル・ケインは、2007年版ではアンドリューを演じております。
妻を寝取った若い男役の男が年を取って同じ作品で妻を寝取られる老人役を演じるなんて、それだけで萌えドラマ的だと思いませんか。(ジュード・ロウ。彼もまた年を取ってからアンドリューをやって連鎖が続いたりしたら萌えるなあ…)

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Author:葛城
森羅万象に萌えを追い求めて迷走している不憫な人。守備範囲は揺りかごから墓場まで。
いつも「趣味は映画鑑賞です」と言っておく隠れ腐女子。嘘はついてないよ。
おっさんとか主従関係とかが好物。
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